◎見っけ!このはな(大阪市此花区)
活動および実施期間:2009年〜
主催:見っけ!このはな実行委員会
http://mikkekonohana.com
【どんな社会的課題に対して】
・高齢化などによる住民の減少や、空き家の増加
かつては臨海工業地帯として発展した此花区で、労働者の住宅地や繁華街として栄えた梅香・四貫島エリア。しかし近年は工場の移転などに伴い少子高齢化が進み、空き家も増加している。
【アートのどんな手法でアプローチして】
「夢を持った若者を応援する街 梅香・四貫島」をテーマに、地元の不動産会社とともに街の再活性化プロジェクトを展開。空き家を若いアーティストやクリエイターの活動拠点として活用し、それらの活動を地域で連鎖させることで、まち全体の魅力へとつなげる取り組みを行っている。
プロジェクトのひとつとして始まった「見っけ!このはな」は、エリア内のさまざまなスペースで、展示やライブ、パフォーマンス、ワークショップ、オープンアトリエ、物販、物件紹介・まち歩きツアーなどが同日、一斉に繰り広げられる。アーティストやクリエイターに向けて「夢を持った若者を応援する街 梅香・四貫島」をアピールし、また地域住民に対しては外から入ってきたアーティストやクリエイターの活動を紹介する役割も担っている。
【どんな問題を乗り越えて】
外から来たアーティストと、もともとの住民をつなぐ役割として、地域活動にも積極的に参加。「見っけ!このはな」の実行委員であり、梅香エリアの元タバコ屋を改装したシェアショップ「モトタバコヤ」を運営する大川輝さんは「地域活動協議会」の総務部会長を務め、地元の盆踊りにアーティストを招くなど、アート側と地域側のつなぎ役を担っている。
【どんな結果に至ったか】
「見っけ!このはな」に参加していたアーティストが梅香・四貫島エリアに移住し、活動の拠点や住居を構えるようになる。2007年からで新規転入者は50名を超え、アトリエやギャラリー、オルタナティブスペース、シェアハウスなどが増加。現在は約30のギャラリーやアトリエが存在する。また地域とも良好な関係を築くことで、イベント開催時に地元との協力・協働を実現している。
会場のひとつ「モトタバコヤ」は、梅花・四貫島エリアの事務局的存在。
「ニュー千島橋ビル」ではワークショップや展示、ライブなど、3日で5つのプログラムが行われた。